RAIDを構成したマシンのCPUとマザーボードを12世代以降に交換しVMDを有効にするとBSoD(INACCESSIBLE_BOOT_DEVICE)になる

投稿者: | 2023年5月13日

目次


状況

  • RAIDを構成しているPC(8世代Intel)のCPUを12世代Intelに変更する。
  • 変更するのはCPUとマザーだけ、他はそのまま使う。
  • この世代からRAIDモードではなくVMDモードとなる。
  • VMDモードをオンにするとBSoDでWindowsが上がらない。

原因

  • VMDモードではVMDドライバが無いとドライブが読めない
  • Windowsの入っているドライブにVMDドライバが入っていないためドライブが読めない
  • よってWindowsは立ち上がらずBSoDを吐く

対処

0. 用意するもの

  • WindowsのUSBインストーラ(回復ドライブ)
    • 適当な別PCとかで作る
  • IRSTドライバを展開したUSBメモリ
    • 使用マザーに合ったもの(各マザーのサポートページとかから取ってくる)
    • IRSTドライバにVMDドライバが含まれている

1. ドライブを認識させる

  1. USBインストーラ(回復ドライブ)からCMDを起動
  2. diskpartあたりでVMDドライバが入ったUSBメモリのドライブレターを確認
    この時点では他のドライブが何も見えないはず
> diskpart
DISKPART> list volume
  1. VMDドライバを読み込む
# ドライバが以下にある場合の例
# D:\Intel_RST\F6\VMD\f6vmdflpy-x64\iaStorVD.inf

> pnputil -i -a "D:\Intel_RST\F6\VMD\f6vmdflpy-x64\iaStorVD.inf"

2. ドライブにVMDドライバを入れる

  1. ドライブが見えるようになっているはずなので、diskpartでWindowsの入っているドライブのドライブレターを確認する
  2. 満を持してVMDドライバを入れる
# 以下の場合の例
# Windowsが入ってるドライブ: "E:\"
# VMDドライバが入ってるフォルダ: "D:\Intel_RST\F6\VMD\f6vmdflpy-x64\"

> DISM /Image:"E:\" /Add-Driver /driver:"D:\Intel_RST\F6\VMD\f6vmdflpy-x64\" /recurse
  1. これで認識できるようになったはずなのでUSBインストーラ(回復ドライブ)を外して再起動
  2. Windowsが普通に起動するはず

備考

Windowsが問題なく起動するようになってもUEFIのホームからは見えないが、IRSTの項目に入ると(恐らくここだけVMDドライバを経由しているので)見えるとかいう気持ち悪い仕様。
本当にこれでいいのか……?

見当たりません(大嘘)
見える見える……

感謝の参考文献

Win11 の再インストール無しで non-VMD -> vmd-RAID1 に移行した備忘録(+Home -> Pro) - Qiita


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